風邪とジェネリック医薬品

冬場の流行や、夏バテなどの体調不良による風邪は、普段から健康に気をつけている人にとって、もっとも身近でかかりやすい病気だといえます。急性の病気ですから、それほど医療費は気にならないかもしれません。しかし、ジェネリック医薬品で少しでもコストを抑えられるなら、利用しておきたいですよね。

風邪薬の処方でジェネリック医薬品を利用すると、どれくらい金額に差が出るのでしょうか。風邪とジェネリック医薬品について、さまざまな観点からお伝えします。


風邪薬をジェネリック医薬品にするとお得?

通常、風邪は一週間程度で治癒する病気です。したがって、医療機関で処方される薬も、たった数日分となります。長期的に服薬する病気とは異なり、わずかな薬価の差だけでは、それほどコストに変化が出にくいといえるでしょう。

たとえば3種類の風邪薬を10日分処方された場合、3種類すべてをジェネリック医薬品に変更しても、先発品との差額はせいぜい30円ほどです。薬代を少しでも安くしたいという方は利用してもいいかもしれませんが、一般的にはお得だと感じるのが難しい程度の金額ではないでしょうか。


医師に「ジェネリック希望」を伝える機会として

風邪薬をジェネリック医薬品に変更しても、金額は数十円しか安くなりません。そうはいっても、風邪薬でジェネリック医薬品を希望することは、まったく意味のないことだとも言い切れないのではないでしょうか。

たとえば、風邪での受診を《かかりつけの医師にジェネリック希望を伝えるチャンス》と捉えてみてはいかがでしょうか。いつもの先生にジェネリック医薬品を処方して欲しいと伝えるのは、なかなか勇気がいることです。ましてや、長期の通院が必要な病気にかかってしまった時に、突然言い出すとなると、さらに肩の荷が重くなるでしょう。今後も長らくお付き合いしてゆくかかりつけの医師に、あらかじめジェネリック希望を伝えておけば、いざという時に気持ちが楽になるかもしれません。

各製薬会社のホームページでは、医師へスムーズにジェネリック医薬品への変更を伝えるためのカードやシールが配布されています。ダウンロードはいつでも出来ますから、元気のある時に準備をしておくという手もあります。


そもそも風邪薬で風邪は治らない?!

実は、風邪薬を服用しても、病気の根本的な治療をすることはできません。風邪薬には、風邪によって起こる発熱や咽頭痛などの症状を緩和する効果があるだけで、根本的な治癒が出来るわけではないのです。

風邪は、薬によってつらい症状を抑えながら、自分の体力で治療するもの。薬を飲んでいるからといって慢心せず、手洗い・うがいの徹底や、体を温めて十分な栄養と休養を取るなど、自分でもできる対策をしておきましょう。

一週間という短期間で治癒してしまう風邪の薬は、ジェネリック医薬品に変更しても金額には数十円の差しか出ないでしょう。しかし、普段からジェネリック医薬品を希望することで、かかりつけの医師に後発品を希望する旨を伝えておけるというメリットもありますから、まったく意味がないとは言い切れません。あなたの考えに合わせて、風邪薬をジェネリック医薬品に変更してみてはいかがでしょうか。