救急

ジェネリックにまつわる諸問題

ジェネリック医薬品の普及には厚生労働省も意欲をみせており、今後もさらに拡大していくものと思われます。しかしそこにはさまざまな問題が考えられるのも事実です。
ここでは、ジェネリックにまつわる諸問題の一部を取り上げてみましょう。
ジェネリック医薬品が持つ問題点について


安定供給できるかどうか?

先発薬より安価に買えるジェネリック医薬品ですが、実際の利用患者はまだ少数です。ブランド品である先発薬と異なり、今後継続的に利用する人を維持できるかどうかによっても、商品としての安定度は変わってきます。最悪の場合、販売休止してしまう可能性もあるのです。

薬局側にとっても、ジェネリック品を発注することには多少のリスクがあります。利用者数によってはデッドストックとなってしまうからです。しかも多くの先発薬が100錠単位の包装規格なのに対し、ジェネリック品は500錠単位が多く、仕入れるとなると大量になってしまうことがあります。 今はまだ、需要と供給の兼ね合いをみながら慎重にジェネリックを取り扱う薬局が多いようです。

またジェネリックの医薬品メーカーは大手ばかりとは限らないため、いざという時の在庫がなかったり、発注してから薬局に届くまでの日数にばらつきが見られたりする問題もあります。もちろん一昔前と比べるとかなり改善されてはいますが、ジェネリック品を必要とする患者さんがつねに安定して薬を手に入れられるよう、在庫・流通面でのさらなる向上が望まれます。


特定の後発品の市場独占

ジェネリックの普及にともなって懸念される問題の1つに、特定のジェネリック医薬品だけを扱う薬局チェーンが出てくることが挙げられます。

たとえば全国展開する大手の薬局チェーンが、1種類のジェネリック医薬品だけを店頭に置いてしまうと、全国のチェーン店で同じ薬ばかりが扱われることになり、均衡が崩れます。
先発薬と異なり、数あるジェネリック品の中からどれを選ぶかは薬局の判断によるのですが、そのバランスが偏りすぎるのも問題とされているようです。

ジェネリックのシェアが約5割を占めるドイツでは、薬局チェーンをフランチャイズ制にすることで、特定の薬だけが市場を独占することを阻止しています。こうすることで、本社が置く薬を指定するのではなく、薬局によってそれぞれ裁量権をもてるメリットがあるようです。 日本でもそろそろ、このような取り組みが必要ではないかといわれています。