ジェネリック医薬品ならではの改良について

ジェネリック医薬品には、安さのほかにも先発薬にないメリットがあります。それは後発品ならではの「改良」です。 より飲みやすく、扱いやすい薬にするようさまざまな工夫が加えられています。


患者さんにとって飲みやすく

一定期間、先発薬が市場で流通してきたことによって、使用感に対する患者さんからの声が色々と届きます。それを開発に活かせる点は、まさにジェネリックならではの利点といえます。
たとえば高齢者にとって、サイズの大きい錠剤を飲むのは大変なことです。最悪の場合、喉につまってしまいますし、そこで薬が溶け出すと気道が炎症を起こす可能性もあります。 そこでジェネリックでは、飲みやすい小さなサイズに改良したり、水を含むとすぐに溶ける錠剤にしたりといった工夫がみられます。
また薬が苦くて子どもが飲まない、という悩みを抱える親は多いものです。これも添加物やコーティングを変えることで、飲みやすい味に仕上げることができます。
内服薬のみならず、たとえば湿布薬ならよりフィルムをはがしやすくする、1人でも貼りやすいサイズや形状にする、などの工夫が考えられます。また包装シートに書かれた薬品名も、視力の悪い人でも読みやすいようにフォントを大きくしている薬もありますし、シートに「これは○○を良くするお薬です」といった効能の説明を載せている場合もあります。これなら、万が一説明書きの紙をなくしても安心です。
ジェネリックだからこそ、どんな人でも使用しやすいように工夫した「バリアフリー製剤」を作りやすいといえるでしょう。


医療従事者にとっても扱いやすく

薬が扱いやすくなったのは、患者さんだけではありません。医療機関で薬を投与する医師や看護師、また調剤薬局の薬剤師にとっての使い勝手も向上しています。
たとえば注射薬は、医師が薬剤を注射筒に入れて使うのが一般的ですが、ジェネリックでは最初から筒に入ったシリンジ製剤として販売しているものがあります。用意の時間や手間を省けるだけではなく、雑菌の混入も防げるのがメリットです。
また高温多湿になりやすい日本の気候に合わせて、より湿気に強く保存しやすいようにしたり、使用するまで外部からの光をカットできるフィルム包装にしたりといった工夫もできます。
ジェネリックを出している製薬メーカーは、アンケートをとるなどして患者さんの声を積極的に集めています。今後もさまざまな改良を加えたジェネリック医薬品が登場するでしょう。