これからのジェネリック医薬品

厚生労働省では2007年に、ジェネリックの国内シェアを「2012年までに30パーセント以上にする」ことを目標に掲げていましたが、実際はまだ達成されていません。
しかし着実にジェネリック普及の波は来ていますので、今後さらに安価かつ有効な後発品が多数出回ることが予想されます。


処方箋様式の変更

厚生労働省ではジェネリック医薬品の推進のため、何度か処方箋の様式を変更しています。アメリカなどと異なり、日本では薬剤師が処方薬を「より良いものへ」勝手に変える権限はありません。あくまで医師の出した処方箋にもとづいて薬を出す必要があります。

そのためジェネリックを使えるかどうかは医師の裁量によるところが大きく、なかなか普及が進まない状況が続きました。これを打破するため処方箋を変更。現在では1つひとつの薬に対して「後発品への変更不可」という欄が設けられ、そこに医師がチェックを入れなければジェネリックに変更しても良いことになりました。
逆に先発薬しか認めない場合は、変更不可にチェックを入れた上に、医師のサインも必要となっています。

ひと手間をかけさせることで「先発薬でもジェネリックでもどちらでもいい」医師の多くが、ジェネリック処方に移行したようです。現在では全処方箋のうち、半数以上が「変更可」になっているといわれます。


特許の切れる薬がぞくぞくと

医薬品業界において「2010年問題」というものがありました。これは、有力な薬剤の多くが2010年前後に相次いで特許満了を迎えることで、ジェネリック品が登場し、製薬会社の収益が一気に失われると懸念された問題です。

実際、特定の疾患におけるいくつかの主力治療薬が特許切れとなり、その後にジェネリック品が多数登場しています。先発薬メーカーとしては損害が大きかったかもしれませんが、患者さんにとってはより安価に有用な薬を手に入れられるようになったといえます。

今後も保険適用外の薬も含め、さまざまな薬の特許が切れ、ジェネリック品が台頭していくことが見込まれています。たとえば自由診療処方であるED治療薬の「バイアグラ」も、2014年に特許満了を迎えることから、近いうちに正規のジェネリック品が登場する予定です。 男性のEDや薄毛の治療薬は、保険がきかず全額自己負担となるため、より安く購入できるジェネリック品の登場を待望する患者さんは多いと思われます。
バイアグラのジェネリック医薬品について【浜松町第一クリニック】

もちろん「ジェネリック=先発薬と同じ薬」ではないため、さまざまな情報を参照した上で、納得して選ぶ必要があります。しかし国家財政的にも、ジェネリックの時代はすぐそこまで来ているといえそうです。