国内にはどんな後発品メーカーがあるの?

ジェネリック医薬品の需要が高まっている今、国内の後発品メーカーも増える一方となっています。一から新薬を作る製薬会社の中にも、ジェネリックの開発に乗り出すところもあるほどです。


国内の主要な後発品メーカー

国内の後発品メーカーの中でも最大手といわれるのが、富山市に本社を置く「日医工株式会社」です。「マルコ製薬株式会社」や「テイコクメディックス」などを吸収合併したことでどんどん規模が大きくなり、現在はジェネリックの売上ランキングでも1位の座についています。 また処方薬を市販薬に切り替えた「OTC医薬品」も取り扱っている会社です。

日医工と並ぶ最大手に、大阪府に本社を置く「沢井製薬株式会社」があります。日医工が吸収合併によって大きくなるまでは、後発品メーカーの中でもトップだった会社です。

次いでランキング3位の座につくのが、名古屋市に本社を置く「テパ製薬株式会社」です。イスラエルの大手後発品メーカー「テバファーマスーティカル・インダストリー」のグループ会社であり、国内では「大洋薬品工業」を子会社にする形で設立されました。

テパ製薬はジェネリックのみならず、新薬の開発もおこなっています。特に多発性硬化症という病気の治療薬「コパキソン(一般名グラチラマー酢酸塩)」が主力製品として知られています。

4位以下には「東和薬品株式会社」や、「ニプロファーマ株式会社」、「ダイト株式会社」などが名を連ねています。大手製薬会社としては、エーザイ(エルメッドエーザイ)や第一三共(第一三共エスファ)などが、子会社として後発品業界に参入しています。

ちなみにジェネリック医薬品の多くが、一般名(主成分の名前)で名称がつけられていますので、区別するためにメーカーごとの略称をつけています。たとえば「ロキソニン錠60mg」のジェネリックなら、「ロキソプロフェンナトリウム錠60mg」という名前で出ているものが多いため、その後ろに「日医工」や「サワイ」「トーワ」などのブランド名をつけているのです。


後発品メーカーの今後

後発品メーカーは新薬を開発する会社と異なり、基本的に1つの薬だけで大きな利益を上げることはできません。ですから一部の大手製薬会社を除いては、中堅~零細企業であり、薬の情報を提供するMRの数も少ないことが一般的です。 ただし新薬と比べると、ジェネリック医薬品の場合は提供する情報もそれほど多くないことから、MRの不足が安全性に関する説明不足にはつながらない、とする意見も多く見られます。

いずれにせよ後発品メーカー間の競争は、年々熾烈をきわめています。その競争のおかげで、薬に独自の工夫を凝らすなどの企業努力につながるわけですが、今後は新薬の製薬会社と同様、吸収合併が進んでいくことになるかもしれません。