ジェネリックが効いていない気がする場合は?

先発薬と同じ成分を使って作られたジェネリックですが、人によっては効果の違いを感じることもあります。「ジェネリック医薬品を使ってみたけれど、どうも先発薬と違う…」という場合は、そのことを遠慮なく医師や薬剤師に伝えてみましょう。


ジェネリックが効かない理由その1-薬に対する不安感

ジェネリック医薬品を使ってみて、効果に違いが感じられる場合、その原因としては大まかに分けて2つ考えられます。1つは精神的な不安感です。

特にある程度長く使っている薬に対しては、人は無意識のうちに「この薬があれば大丈夫」という信頼感を持ちます。ですから、たとえ同じ成分を使っているとはいえジェネリック医薬品に切り替えると、不安感が出てしまうことがあるのです。

こうした精神的な要素は、実際に薬の効き目にも影響を及ぼします。その典型として知られるのが「プラセボ効果」というものです。これは偽薬(プラセボ)であっても、「新薬ですよ」と言われて飲むと一定の効果が現れるという現象で、いかに人の心理が薬の効果に影響するかを示しています。

つまり患者さんがジェネリック医薬品に対して、少しでも不安感や猜疑心を持っていれば、それが効き目の違いとして現れる場合もある、ということです。このような場合には無理にジェネリックを使うよりも、先発薬に戻したほうがいいでしょう。


ジェネリックが効かない理由その2-品質の問題

もう1つの原因としては、「ジェネリック医薬品そのものに問題がある」ということです。ジェネリックは、確かに先発薬と同じ成分を同量使って作られている薬ですが、製法や添加剤などは異なることが一般的です。 薬の溶け出し方については試験がおこなわれているものの、効果に微妙な違いが出るケースもないとはいえません。

こうした問題を解決すべく実施されているのが、「ジェネリック医薬品品質情報検討会」という会議です。そこでは、患者さんや医療関係者から寄せられたジェネリックに関する意見や疑問を扱っています。そして検証が必要と思われる薬については、品質の試験をおこなうこともあるのです。

つまり、あるジェネリック医薬品に対して「効き目が先発薬と違う」という意見が複数寄せられたような場合は、プラセボ効果によるものではなく、実際に何か問題がある可能性が疑われるということです。こうしてしっかりと検証を繰り返しながら、本当に品質のいいジェネリックだけを残していくことが大切ですので、薬に関する不安は遠慮せず医師に伝えるようにしましょう。

ちなみに患者さん個人でも、「医薬品医療機器総合機構」のくすり相談窓口で、薬の効き目についての質問や意見をすることができます。