小児科のジェネリック医薬品

お子さんが体調不良で学校を休むことになったら、保護者としては心配で居ても立っても居られません。そんな中、受診した医療機関で出されたお薬がジェネリック医薬品だったということで、インターネット上では不安を訴える声がみられます。

小児科を標榜している医療機関を受診した場合、医療費は定額になりますから、患者としてはジェネリック医薬品よりも先発品を使って欲しいというところでしょう。小児科でジェネリック医薬品が使われるとき、どのような状況があるのでしょうか。


医師が信頼を寄せる薬だから

ジェネリック医薬品は先発品よりも新しい薬ということで、まだ出始めたばかりの薬というイメージがあるかもしれません。とはいえ、後発品の中には、すでに発売されてから十分な年月が経過しているものもあります。看護師など医療従事者の中でも、医師がいつも処方する有名な薬が実は後発品であったのに、気づかなかったケースがあるそうです。たとえば、小児科でよく処方される「カロナール細粒」は、ジェネリック医薬品です。新しい薬だから信用できない、とは必ずしも言えません。

お子さんが医療機関で処方されたジェネリック医薬品は、かかりつけの医師が長年使っており、信頼を寄せる薬であるかもしれません。新しい薬だからと、やみくもに疑うのは得策ではないでしょう。どうしても不安があるようならば、医師と相談してみて、説明を受けてみてください。


生活保護とジェネリック医薬品

平成25年5月、厚生労働省から、《生活保護を受けている患者が医療機関で処方される薬については原則としてジェネリック医薬品を用いるように》との通達がありました。これにより、診察料が定額である小児科でも後発品を処方することがあるようです。

先発品と後発品の金額の差は、ひとりひとりの患者にとっては微細な額かもしれません。しかし、国全体として見れば、小さな額の積み重ねが大きなコスト削減につながるのです。そうはいっても、医師の中には問答無用ですべての薬を後発品に変更するのに抵抗をもつ方もいるようですから、そこに生活保護とジェネリック医薬品の難しさがあるといえます。


小児科は特殊な診療科

小児科を標榜している医療機関は、大人が受診する診療科とは異なり、特殊な方法で医療費を計算しています。診察を受けてどのような検査を行い、どのような薬が処方されたとしても、金額は定額となります。また、小学生以下の子どもに関しては、各自治体から助成が受けられるため、患者の負担が発生しないのがほとんどです。

このような特殊な診療科だからこそ、患者側からすると、小児科はコスト削減のメリットを感じにくいといえます。したがって、金額が変わらないのであれば、なるべくジェネリック医薬品よりも安全性や効果に実績のある先発品を使いたいと考えるのが自然といえるでしょう。とはいえ、かかりつけの医師の考えや生活保護の受給といった状況によっては、小児科でもジェネリック医薬品を用いることになることを、頭に入れておきましょう。

患者にとってコストの心配がいらない小児科でも、ジェネリック医薬品を処方される場合があります。お子さんに処方された薬について不安があるようならば、医師に相談してみてください。