おくすり手帳も一緒に活用しよう!

ジェネリック医薬品をこれから積極的に使おう、とする人は、ぜひ薬局で配布している「おくすり手帳」を活用してみましょう。一般名の薬だからこそ考えられる「薬の重複」を防げるメリットがあります。


名前はちがっても同じ薬だった!?

調剤薬局に行くと「おくすり手帳はありますか?」と毎回聞かれ、ウンザリしている人も多いかもしれません。「自分はたまにしか病院にかからないから」「使用する薬は大体決まっているから」という人には、なかなかおくすり手帳の必要性を感じないものですが、実はジェネリック医薬品を使う際には大いに役立つ可能性があります。
ジェネリック医薬品は、1つの先発薬に対して複数の商品が出ていることも珍しくありません。たとえば鎮痛剤で有名な「ロキソニン」のジェネリック品を見ると、「ロキソプロフェンナトリウム錠」「ロキフェン錠」「ロキソマリン錠」などがあり、これらはまだ一見してロキソニンの仲間だということが分かります。
しかし「コバロキニン錠」「ロゼオール錠」「ツルメリン錠」「オキミナス錠」などになると、ロキソニンのジェネリックであることはだいぶ分かりにくくなります。これらはいずれも「ロキソプロフェンナトリウム水和物」という有効成分で作られた、ほぼ同じ薬なのですが、素人が商品名だけで判断するのは難しいものです。
そこで、おくすり手帳が役立ちます。複数の医療機関にかかることがあった場合、おくすり手帳を提出することで、同じ有効成分を使った薬の処方を避けることができるのです。重複して服用すると、濃度が高まりすぎて副作用のリスクが大きくなるため、ジェネリック品を活用するならぜひ一緒におくすり手帳も作りましょう。


震災の教訓を生かして無料に

おくすり手帳は、2012年3月まで有料でした。薬のシールを発行するのに、薬剤服用歴管理指導料として保険点数が加算され、およそ10~20円を患者さんが自己負担する必要があったのです。このことから、手帳を作らない人も多くみられました。
しかし2012年4月からは完全無料になっています。きっかけとして、2011年3月に起こった東日本大震災があります。避難所におくすり手帳を持って行ったことで、いつも服用している薬を正確に医師や薬剤師に伝えることができ、結果的に命の助かった患者さんたちがいたからです。
特に複数の種類の薬を日常的に服用している人では、すべての薬品名を覚えることは難しいでしょう。震災という緊急時に、おくすり手帳で服薬管理ができたことから、国も手帳の重要性を再認識した形となり、シール発行の手数料を無料にしたのです。
いざという時のためにも、ぜひ持っておいてはいかがでしょうか?