外用薬にもジェネリックがあるの?

国からの後押しの影響もあり、ジェネリック医薬品はその市場を急激に拡大しています。 しかし、その多くは内服系のお薬で、外傷の治療に使う薬ではあまり目にしない印象があります。 外用薬のジェネリック事情はどのようになっているのでしょうか。


薬局で勧めるジェネリック薬

ジェネリック医薬品を選択する際に、最も大きな影響を持つのは薬局にいる薬剤師さんであることが多いでしょう。 現在のシステムでは、ジェネリック医薬品を一定数勧めることで、薬局にメリットがあるため、医師の処方箋がジェネリックでも可能とされている場合、患者の同意が得られれば薬局ではジェネリック医薬品を勧めます。 しかし、どのような薬でもジェネリックを勧めている、というわけではなく、患者の利益を考慮したものを優先して勧めているのだそうです。

薬局が積極的にジェネリック医薬品を勧める医薬品としては、

1.自己負担の軽減につながりやすい薬
2.治療の補助的な意味合いの薬

の2点が上げられます。

たとえば、元々の薬価が低く、ジェネリックに変更してもそれほど大きなメリットがないような薬の場合、薬局では先発薬を優先する傾向が強いようです。 これは、金銭的負担がそれほど違わないのであれば、より効果が期待できる薬を患者さんにお渡しするのが妥当である、という考えによるもので、1日あたりの負担額が10円程度といった安価な薬品の場合に判断されるようです。

逆に、半年〜1年と長期に服用し続けなければならない薬では、ジェネリック医薬品の使用を強く勧められる場合が多いでしょう。

特に生活習慣病、高血圧や糖尿病の治療薬の場合、元々の薬価もやや高めで、さらにかなり長期の服用が必要な場合がほとんどですので、ジェネリックに変えることで大きな節約効果が得られます。

また、治療の補助的な意味で処方される「ビタミン剤」や「胃薬」は、万が一の事故につながりにくく、効き目よりも節約効果に重点を置いても差し支えないという判断で、積極的に勧められるようです。


外用薬が勧めにくいとされる理由とは?

逆に、湿布などの貼り薬や目薬、アトピー治療に用いられる軟膏類では、ジェネリック医薬品への変更を積極的に勧められないケースが多いようです。

湿布薬や目薬は、効き目だけでなく「使用感」が重要となる薬です。 湿布であれば貼りやすさや剥がしやすさ、貼り心地も重要で、これらを完全にジェネリックで代用することは難しいため、薬局でも勧められることは少ないようです。目薬も同様、使用感が変わることで患者にストレスを与える可能性があるため、用いられることは少ないようです。

また、アトピーの治療薬として用いられるステロイド含有の塗り薬は、使用期間が長くなる場合が多いため、ジェネリックに変更することでの節約効果は高くなります。 しかし、有効成分以外の軟膏に含まれる成分によって効き目に大きな違いがみられる場合が多く、ジェネリック医薬品へ変更することで治療に支障をきたす可能性があるため、勧められることは少ないようです。

このように、さまざまな理由で外用薬はジェネリックへ変更を勧められることは少ないですが、ほとんどの薬にはジェネリック医薬品も開発されています。 経済効果を優先したいのであれば、一度薬局で相談してみてはいかがでしょうか。