市販薬のジェネリック、その効き目は?

処方箋薬をジェネリックに変更する流れは順調に推移しているようですが、この流れに伴って、市販の頭痛薬や胃薬などでもジェネリック医薬品を目にすることが多くなりました。

処方箋薬と違い、保険が効かない市販薬では、ジェネリック医薬品との価格差が大きく感じられます。 あまりにも安すぎると、かえって不安になるという声もありますが、実際の所、効き目は大丈夫なのでしょうか。


ジェネリック医薬品の安さの秘密

通常、新薬の開発には10〜20年の研究と数百億の予算がかかっています。しかし、既に有効成分が特定され、安全にも問題がないと証明されているジェネリック医薬品の場合、3〜5年の期間と1億程度の研究開発費で作製することが可能で、この圧倒的なコストの安さによって、低価格での販売が可能となっています。 決して、成分に使用している原材料が安いなどの理由でなく、安心して使用できる医薬品なのです。


効き目は大丈夫?

ただし、効き目に関しては先発薬と全く同じというわけにはいかないようです。 たしかに有効成分は同じ物なのですが、それ以外の成分に関して完全に同じ物が製造されることは通常ありません。 有効成分の特許が切れても、製剤の形状や有効成分以外の添加物の含有量などの特許は残っている場合が一般的です。

じつは、この形状や添加物が有効成分の効き目を決定づける重要な要素となる場合は少なくありません。 粒状かカプセルか、それとも粉薬かによって薬が体内に吸収される速度も違い、また添加物によって薬効の現れ方も微妙に異なるとされているのです。


ジェネリックの方が優れている場合も多い!

また、先発薬にあった問題点を改良し、より使いやすくして販売されるものもあります。 特に子供用の調剤では、添加物を変えて口当たりを良くして、子供が好む味に変更される場合が多いようです。

ジェネリック医薬品というと、何となく先発薬よりも劣っているのではないかという印象を持たれやすいのですが、先発薬品の問題点を改良できるため、より用いやすい医薬品になっている場合はかなり多くなっているのです。

ただし、パッケージだけを見て自分でよりよいジェネリック医薬品を選択するには限界があります。 薬剤師さんに相談すれば丁寧に説明をしてもらえます。 分からないことがあれば何でも相談すると良いでしょう。


個人輸入は危険!

特に薬は、体質によって薬効に大きな違いが出やすいもので、薬を使用して体調が悪くなった場合、薬が悪かったのか、それとも別の原因があるのかは患者側だけでは測りかねる場合もあります。

最近では、少しでも安く薬を購入するために個人輸入をしようとする人も多く、高額で購入に医師の処方箋が必要なバイアグラのジェネリック薬や、使用量が多いため合計すると高額になりやすいアレグラのジェネリック医薬品などが人気となっているようです。

しかし、日本のように清潔で安全な環境で薬を作る国は少なく、安く薬を作っている国では、ネズミやゴキブリが走り回るような環境で薬を作っている可能性も高いとされています。 さらには、本物の薬が間違いなく手元に渡ることはまれで、流通のどこかで頻繁にすり替えが行われている可能性が示唆されています。

現に、個人輸入のバイアグラジェネリックを10社から購入し調査した結果、そのほとんどが偽物であったという報告もあるのです。 多少、金額が高くても、薬は日本国内で求めた方が賢いと言えるでしょう。